2017年3月17日金曜日

ホエイプロテインはカゼインやカゼイン加水分解物よりも食後の筋肉合成を高める

Whey protein stimulates postprandial muscle protein accretion more effectively than do casein and casein hydrolysate in older men

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21367943

Am J Clin Nutr. 2011 May;93(5):997-1005. doi: 10.3945/ajcn.110.008102. Epub 2011 Mar 2

Pennings B1, Boirie Y, Senden JM, Gijsen AP, Kuipers H, van Loon LJ.

高齢者では筋肉の合成量が下がると考えられるが、これにより筋肉が不足する状態になる。


アミノ酸やミルク、牛乳などは骨格筋のタンパク質合成を刺激する。

この刺激はタンパク質の量や種類によって異なる。

こうした知見を用いて高齢者ではどうなるかを実験してみた。

被験者は平均年齢74歳の男性48人。

深夜の絶食を経て朝の8時に集合して実験。

結果、フェニルアラニンはカゼイン加水分解物が最も高くなった。

血中のロイシンはホエイ、カゼイン加水分解物、カゼインの順に高かった。

血中のEAAはホエイが最も高く、カゼイン加水分解物は高くなるも120分後にはカゼインと同じに、

その後はカゼインよりも低くなった。

筋肉のタンパク質合成速度はホエイが最も高く、ロイシンとの間に相関が見られた。

これはホエイに最も多くロイシンが含まれていることも影響すると考えられる。

高齢者においてはホエイが筋肉を刺激するのに効果的であり、

食事その他を考えるのが良いであろう。


Free


2011年の論文です。

この辺りから適量はどれくらいなのか、という話にシフトしていった感じですかね。

筋肉の合成が弱っている高齢者の場合はホエイが良いと考えられるわけで、

分解を抑制したいという考えよりは増やしたいという考えに基づいているという言い方をするなら、

若者であってもホエイの摂取が効果的であると言えそうですが、

その点は食事やらトレーニングやらとの兼ね合いで変化するであろうから、

何とも明確なことは言えない、となります。

個々人の条件に当てはめる実験は難しいので、

この辺りの論文を大量に読んで推測していくしかないと思います。

そのためには最新のレビューの活用です。

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