Influence of aerobic exercise intensity on myofibrillar and mitochondrial protein synthesis in young men during early and late postexercise recovery
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24595306
Am J Physiol Endocrinol Metab. 2014 May 1;306(9):E1025-32. doi: 10.1152/ajpendo.00487.2013. Epub 2014 Mar 4.
Di Donato DM, West DW, Churchward-Venne TA, Breen L, Baker SK, Phillips SM.
持久的な運動によって筋肉の肥大が生じたり、
筋肉での酸素利用能が高まることは知られている。
高強度の持久的な運動は低強度に比べてmRNAにおけるPGC-1αの発現量を増やすが、
ではこれがミトコンドリアタンパク質の合成だとどのように変化するかは詳しく調査されていない。
ということで、筋原線維とミトコンドリアタンパク質の合成に運動負荷がどのような影響を与えるかを調査した。
8人の適度に運動をしている若い男性。
低負荷は最大酸素摂取量の30%で60分、高負荷は60%で60分の自転車運動。
30分~4時間30分と24~48時間後を分析。
高負荷群
・筋タンパク合成は24時間後でも安静時に比べて有意に高かった。むしろ回復期前半の測定よりも高かった。
・ミトコンドリアタンパク質合成は回復期前半で安静時より低く、24時間後には安静時より有意に高かった
・mTORは30分後は有意に高かったが4時間半後は安静時に戻った
低負荷群
・筋タンパク合成は回復期前半では安静時より有意に高かったが、24時間後では安静時に戻った
・ ミトコンドリアタンパク質合成は回復期前半で安静時より低く、24時間後はさらに低くなった
・mTORは30分後から安静時より低い状態が続いた。有意差は無し
・p38Thr180/Tyr182は4時間半後において低負荷の方が高負荷より有意に高かった
結論として、高負荷の持久的な運動は低負荷に比べて、より筋肥大を起こす可能性がある。
絶食状態での運動による測定なので、先行研究にある食事、アミノ酸などとの関連は不明。
Free
運動する前も後も絶食で被験者をやらされる苦しみ、とてもよく分かります。
60%を高負荷としているので、トレーニングをしている人からしたら、
軽く呼吸が乱れるかどうか、といった程度の負荷でしょう。
それを毎日続けている生活だと、その日の練習が翌日まで影響を与える、
さらに 翌日にも運動をすれば効果がずっと継続される、と。
しっかりとトレーニングをしている人にとっては、
軽いジョギング程度の運動ならば毎日やった方が大きな効果が得られる、
ということが言えると思われます。
ここにタンパク質の摂取などによってどのような変化が起こるのか、
という点がイマイチ見えませんが。ひょっとしたら栄養摂取がシグナルを減らす、
ということもあるかもしれませんし、無いかもしれませんし。
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