2014年10月10日金曜日

長距離走における持久力

長距離走においては持久力というものが大事だと言われますが、

この持久力というのはスピードに付随していなければ意味がありません。

速く走りつつ、そのスピードを維持する。

そのために鍛えるべきは速筋のエネルギーを作り出す能力です。

速筋は遅筋よりも大きな力を発揮する事が出来ますが、

毛細血管やミトコンドリアが少ないために、

エネルギーを生産する能力が低いため持久力に乏しい。

そこで速筋に持久力を持たせるようなトレーニングを行うことが大事になります。

ここで大事になってくるのが乳酸であろうと言われています。

乳酸が溜まった状態でのトレーニングを続ける事により、

ミトコンドリアの発現が増えると考えられています。

これをトレーニングにおいて実現するためには、

高負荷でのトレーニングが求められます。

しかし、高負荷でのトレーニングによって追い込まれた感じを得る事で満足する、

それでは意味がありません。

高負荷によって乳酸が生成されるわけですが、

その状態をキープする事が大事になります。

それ以上のスピードに上げると負荷が向上してエネルギーの再生産が間に合わなくなります。

そうなると運動が続けられなくなるので、

負荷を下げる事が必要になります。

つまり、

運動の負荷を上げていくと追い込まれた感じは得られるが、

ミトコンドリアの発現を増やすような刺激としては不十分になりやすい。

なのでトレーニングとしては乳酸が生成されるような負荷を維持し続けるか、

最初に高い負荷を掛けて徐々に下げていくようなトレーニングが理想的となります。