2017年2月24日金曜日

インスリンによる筋肉分解の抑制は高齢者のサルコペニアの予防に貢献するかもしれない

Blunting of insulin inhibition of proteolysis in legs of older subjects may contribute to age-related sarcopenia


https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19740975

Am J Clin Nutr. 2009 Nov;90(5):1343-50. doi: 10.3945/ajcn.2009.27543. Epub 2009 Sep 9.

Wilkes EA, Selby AL, Atherton PJ, Patel R, Rankin D, Smith K, Rennie MJ.

高齢者は筋肉の合成よりも分解の方が上回る結果、サルコペニアが引き起こされる。

インスリンは筋肉の分解に効果があると言われているが、

その機序は明確でなく効果が無いというデータも示されている。

低いインスリンの分泌はどの程度筋肉の分解を抑制するか調べてみた。

男性4人、女性4人の若者と高齢者のグループで実験(BMIは若者24:高齢者26)。

結果、高齢者はインスリンが食事程度で高まるインスリンの分泌では筋肉の分解が抑制されにくい。

高齢者のインスリンを調べたデータと異なる点が出たのは、今回の実験の参加者のBMIが高いからと推測される。

高齢者になるとアミノ酸にもインスリンにも反応が悪くなる。

(Free)


肥満などによってインスリンの応答が悪くなることが将来的なサルコペニアを引き起こす原因になるかもしれない、ということですね。

まぁ運動して筋肉に刺激を入れ、食事もタンパク質量を多くしてアミノ酸濃度を高めてインスリンが分泌されるようにすることで、

健康寿命も長くなるということが考えられそうです。

食べても反応しないから若者よりも高齢者の方がサルコペニアの予防のためにも、

より多くの食事をしっかりと、となりますかね。

運動をして刺激を入れていれば防げると思いますので、

食事と運動を若い頃から実践して健康な老後を目指しましょう、と。

2009年時点ではインスリンによる予防が効果的と言われていたという点も。

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