2017年2月13日月曜日

大豆とミルク由来タンパク質から生じるアミノ酸の食後の動態

Postprandial Kinetics of Dietary Amino Acids Are the Main Determinant of Their Metabolism after Soy or Milk Protein Ingestion in Humans

http://jn.nutrition.org/content/133/5/1308.full

J. Nutr. May 1, 2003 vol. 133 no. 5 1308-1315

Cécile Bos, Cornelia C. Metges,Claire Gaudichon,Klaus J. Petzke,Maria E. Pueyo,
Céline Morens, Julia Everwand,Robert Benamouzig, and Daniel Tomé
大豆とミルクでは含有しているタンパク質の成分構成が異なるため、

消化や吸収に掛かる時間が異なる。

この辺りを明らかにするために男女16名の被験者を用いて実験。

平均年齢28歳でBMIが21前後なので標準的でしょう。

体重あたり46kj/kg、タンパク質15%、炭水化物55%、脂質30%と食事を統一。

27.6 ± 6.6 g in the milk group
21.9 ± 3.9 g in the soy group

違いは大豆群の方が被験者の体重が低かったことで生じた。

N15ラベルで追跡して結果を分析。

大豆の方が消化が素早く行われるという変化が確認された。

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2003年に出された論文ですので、

カゼインとソイでの違いの初期的な研究ですね。

タンパク質の組成の違いというよりは消化に掛かる時間の違いが体内での動態にも違いを生む、

という具合ですね。

この辺りから考えられることは、

食事の量などもタンパク質の摂取に影響を与えるであろうということで、

その後の研究の流れになっていく、

という具合ですかね。

ただ、

現状の捉え方が異なっている感じは否めません。

この頃のデータだけを見て考えたりしている話も見られますし、

後を追う、昔のを調べなおすというのは大事ですね。

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