2017年2月18日土曜日

炭水化物+アミノ酸+小麦タンパク質の混合物の摂取は運動後の筋グリコーゲン合成を最大化する

Maximizing postexercise muscle glycogen synthesis: carbohydrate supplementation and the application of amino acid or protein hydrolysate mixtures

http://ajcn.nutrition.org/content/72/1/106.full

Am J Clin Nutr July 2000 vol. 72 no. 1 106-111

Luc JC van Loon, Wim HM Saris, Margriet Kruijshoop, and Anton JM Wagenmakers

8人のwell-trainedのサイクリストでの実験。

グリコーゲン量の回復は1時間に体重あたり0.5gの摂取を行うことで促進される(ref10)

0.75gと1.5gでは差は無かった(ref7)

固形、液体、静脈投与での差は無かった(ref8,12)

体重あたり0.8gのタンパク質と炭水化物の混合物は回復を促した(ref13)

こうした先行研究をベースに実験を実施。

30分ごとに体重あたり3.5mlの飲料を摂取。内容としては以下。

コントロール群;0.8gの糖質(グルコースとマルトデキストリンそれぞれ50%を含む)

炭水化物+アミノ酸群;上記の糖質0.8gに加え0.4gのアミノ酸(ロイシン:フェニルアラニン50%ずつ、小麦加水分解タンパク質50%)

炭水化物+炭水化物群;1.2gの糖質(グルコースとマルトデキストリンそれぞれ50%を含む)

炭水化物+炭水化物群はコントロール群より170%高い回復を5時間で見せた。

炭水化物+アミノ酸群はインスリンが最も高くなり、筋グリコーゲンの回復も高かったが、血中グルコースは最も低くなった。


同じようなタイトルが続いていますが、

今から10年やそれ以上前の論文とそこの引用を眺めておりますので、

こうなるのも仕方ないと思って頂ければ。

この論文から言えることは筋肉のグリコーゲンの回復だけを考えるならば、

炭水化物を多くするのがベストであるということになりますね。

ただ、筋肉の回復などもしないと翌日のパフォーマンスは下がりますので、

グリコーゲンも高くしつつ筋肉の合成も高くなるもの、

という選択をしていくのが良いと言えるでしょう。

どれも最高に高くなるという手法があれば良いのですがね。

0 件のコメント:

コメントを投稿