Plasma Glucagon and Insulin Responses Depend on the Rate of Appearance of Amino Acids after Ingestion of Different Protein Solutions in Humans
http://jn.nutrition.org/content/132/8/2174.abstract
J. Nutr. August 1, 2002 vol. 132 no. 8 2174-2182
Jose A. L. Calbet and Dave A. MacLean
2002年の論文です。
男性3人女性3人の被験者。
深夜の絶食と胃の洗浄を実施してから測定。
エンドウ豆、ホエイ、牛乳から作られたミルクプロテインの3種類の比較。
インスリンがタンパク質の分解を抑制し、
グルカゴンがアミノ酸の分解を促進すると言われているから、
3種類のタンパク質の摂取後にどのような変化が起こるかを調べてみました、
という具合です。
グルカゴンの反応は血中のアミノ酸濃度(チロシン、メチオニン)に応じている(直線的な相関)。
インスリンはロイシン、イソロイシン、バリン、フェニルアラニンおよびアルギニンが影響する。
まぁソイでもホエイでもカゼインでもどれを摂取しても効果はあると言われますが、
当然ながらしっかりと見るとそれぞれ特性はある。
筋肉の合成という面から考えるとホエイが最も強い作用を持つということになりますかね。
あとは量でしょうかね。
ミルクに関しては特別魅力を感じられるデータがあまりないと思うところです。
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2017年2月15日水曜日
2017年2月14日火曜日
レジスタンストレーニング後のアミノ酸の輸送とタンパク質の代謝回転は上昇する
Increased rates of muscle protein turnover and amino acid transport after resistance exercise in humans
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7900797/
Am J Physiol. 1995 Mar;268(3 Pt 1):E514-20.
Biolo G, Maggi SP, Williams BD, Tipton KD, Wolfe RR.
トレーニングを日常的に行っていない被験者で実験。
ロイシン、リシン、アラニンの輸送速度は有意に上昇。
この点からタンパク質の分解・合成の速度上昇は、
タンパク質の合成に対する刺激となると考えられる。
1995年の論文です。アミノ酸の摂取によるものなどは見ていない、
単純にトレーニングの刺激が筋肉にどのような変化をもたらすかを見たデータです。
今となってはタンパク質の摂取による筋肉の合成上昇、
ウエイトトレーニングよる刺激などは当たり前となっていますが、
基礎的な点を見たデータを見直すのは大事ですね。
ここから見えてくるものもありますし。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7900797/
Am J Physiol. 1995 Mar;268(3 Pt 1):E514-20.
Biolo G, Maggi SP, Williams BD, Tipton KD, Wolfe RR.
トレーニングを日常的に行っていない被験者で実験。
ロイシン、リシン、アラニンの輸送速度は有意に上昇。
この点からタンパク質の分解・合成の速度上昇は、
タンパク質の合成に対する刺激となると考えられる。
1995年の論文です。アミノ酸の摂取によるものなどは見ていない、
単純にトレーニングの刺激が筋肉にどのような変化をもたらすかを見たデータです。
今となってはタンパク質の摂取による筋肉の合成上昇、
ウエイトトレーニングよる刺激などは当たり前となっていますが、
基礎的な点を見たデータを見直すのは大事ですね。
ここから見えてくるものもありますし。
2017年2月13日月曜日
大豆とミルク由来タンパク質から生じるアミノ酸の食後の動態
Postprandial Kinetics of Dietary Amino Acids Are the Main Determinant of Their Metabolism after Soy or Milk Protein Ingestion in Humans
http://jn.nutrition.org/content/133/5/1308.full
J. Nutr. May 1, 2003 vol. 133 no. 5 1308-1315
Cécile Bos, Cornelia C. Metges,Claire Gaudichon,Klaus J. Petzke,Maria E. Pueyo,
Céline Morens, Julia Everwand,Robert Benamouzig, and Daniel Tomé
大豆とミルクでは含有しているタンパク質の成分構成が異なるため、
消化や吸収に掛かる時間が異なる。
この辺りを明らかにするために男女16名の被験者を用いて実験。
平均年齢28歳でBMIが21前後なので標準的でしょう。
体重あたり46kj/kg、タンパク質15%、炭水化物55%、脂質30%と食事を統一。
27.6 ± 6.6 g in the milk group
21.9 ± 3.9 g in the soy group
違いは大豆群の方が被験者の体重が低かったことで生じた。
N15ラベルで追跡して結果を分析。
大豆の方が消化が素早く行われるという変化が確認された。
Free
2003年に出された論文ですので、
カゼインとソイでの違いの初期的な研究ですね。
タンパク質の組成の違いというよりは消化に掛かる時間の違いが体内での動態にも違いを生む、
という具合ですね。
この辺りから考えられることは、
食事の量などもタンパク質の摂取に影響を与えるであろうということで、
その後の研究の流れになっていく、
という具合ですかね。
ただ、
現状の捉え方が異なっている感じは否めません。
この頃のデータだけを見て考えたりしている話も見られますし、
後を追う、昔のを調べなおすというのは大事ですね。
http://jn.nutrition.org/content/133/5/1308.full
J. Nutr. May 1, 2003 vol. 133 no. 5 1308-1315
Cécile Bos, Cornelia C. Metges,Claire Gaudichon,Klaus J. Petzke,Maria E. Pueyo,
Céline Morens, Julia Everwand,Robert Benamouzig, and Daniel Tomé
大豆とミルクでは含有しているタンパク質の成分構成が異なるため、
消化や吸収に掛かる時間が異なる。
この辺りを明らかにするために男女16名の被験者を用いて実験。
平均年齢28歳でBMIが21前後なので標準的でしょう。
体重あたり46kj/kg、タンパク質15%、炭水化物55%、脂質30%と食事を統一。
27.6 ± 6.6 g in the milk group
21.9 ± 3.9 g in the soy group
違いは大豆群の方が被験者の体重が低かったことで生じた。
N15ラベルで追跡して結果を分析。
大豆の方が消化が素早く行われるという変化が確認された。
Free
2003年に出された論文ですので、
カゼインとソイでの違いの初期的な研究ですね。
タンパク質の組成の違いというよりは消化に掛かる時間の違いが体内での動態にも違いを生む、
という具合ですね。
この辺りから考えられることは、
食事の量などもタンパク質の摂取に影響を与えるであろうということで、
その後の研究の流れになっていく、
という具合ですかね。
ただ、
現状の捉え方が異なっている感じは否めません。
この頃のデータだけを見て考えたりしている話も見られますし、
後を追う、昔のを調べなおすというのは大事ですね。
2017年2月12日日曜日
レジスタンストレーニング後の無脂肪乳の摂取は同量の大豆タンパク質飲料よりも筋肉をより多く増加させる
Consumption of fluid skim milk promotes greater muscle protein accretion after resistance exercise than does consumption of an isonitrogenous and isoenergetic soy-protein beverage
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17413102
Am J Clin Nutr. 2007 Apr;85(4):1031-40.
Wilkinson SB, Tarnopolsky MA, Macdonald MJ, Macdonald JR, Armstrong D, Phillips SM.
無脂肪乳の摂取と大豆由来のタンパク質含有飲料での比較です。
18gのタンパク質の摂取とし、
飲料の内容成分もしっかりと書いてあります。
週に4回のトレーニングをしている若い男性という条件もありますし、
実際のトレーニングに役立ちそうなものです。
やや体重が重いかなといった所ですかね。
大豆由来のタンパク質の方が素早く血中のアミノ酸濃度が上昇し、
ミルク由来のタンパク質は血中アミノ酸濃度が上昇しにくいが、
3時間以上それなりの値をキープするという有名なグラフがあります。
Free
カゼイン、ソイ、ホエイのプロテイン話を調べなおしていこうと思いまして、
まずは10年前の論文から。
近年はロイシンの含有量が大事であるということが言われていますが、
その辺りの話の初期段階を見直していき、
何だかおかしな話が生まれていった原因を探ろう、
という目的です。
血中アミノ酸が上がることで刺激が起こって筋肉が合成されるわけですが、
その量が少ないと刺激としては不十分。
カゼインのように吸収が遅いものは血中アミノ酸を高めないので、
筋肥大の能力は弱いということが現在は指摘されています。
この論文を読むと、
確かに睡眠中などにはカゼインの方が良いかもしれないと言えますが、
合成も起こらないということを考えるとどうなのかな、
という具合ですね。
その他の食事由来のタンパク質なども考えると、
カゼインの有用性は疑問なのではというのが私の現在の考えです。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17413102
Am J Clin Nutr. 2007 Apr;85(4):1031-40.
Wilkinson SB, Tarnopolsky MA, Macdonald MJ, Macdonald JR, Armstrong D, Phillips SM.
無脂肪乳の摂取と大豆由来のタンパク質含有飲料での比較です。
18gのタンパク質の摂取とし、
飲料の内容成分もしっかりと書いてあります。
週に4回のトレーニングをしている若い男性という条件もありますし、
実際のトレーニングに役立ちそうなものです。
やや体重が重いかなといった所ですかね。
大豆由来のタンパク質の方が素早く血中のアミノ酸濃度が上昇し、
ミルク由来のタンパク質は血中アミノ酸濃度が上昇しにくいが、
3時間以上それなりの値をキープするという有名なグラフがあります。
Free
カゼイン、ソイ、ホエイのプロテイン話を調べなおしていこうと思いまして、
まずは10年前の論文から。
近年はロイシンの含有量が大事であるということが言われていますが、
その辺りの話の初期段階を見直していき、
何だかおかしな話が生まれていった原因を探ろう、
という目的です。
血中アミノ酸が上がることで刺激が起こって筋肉が合成されるわけですが、
その量が少ないと刺激としては不十分。
カゼインのように吸収が遅いものは血中アミノ酸を高めないので、
筋肥大の能力は弱いということが現在は指摘されています。
この論文を読むと、
確かに睡眠中などにはカゼインの方が良いかもしれないと言えますが、
合成も起こらないということを考えるとどうなのかな、
という具合ですね。
その他の食事由来のタンパク質なども考えると、
カゼインの有用性は疑問なのではというのが私の現在の考えです。
2017年2月11日土曜日
レジスタンストレーニング後の筋肉の分解とEAAと炭水化物の摂取が与える影響
Muscle protein breakdown has a minor role in the protein anabolic response to essential amino acid and carbohydrate intake following resistance exercise
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20519362
Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol. 2010 Aug;299(2):R533-40.
doi: 10.1152/ajpregu.00077.2010. Epub 2010 Jun 2.
Glynn EL, Fry CS, Drummond MJ, Dreyer HC, Dhanani S, Volpi E, Rasmussen BB.
より多くの研究がさらに必要とconclusionで説明していますが、
これが出されたのが2010年。
筋肉の分解については何だか変な情報が世の中に出回り過ぎですよね、
と思ったらこの辺を追っていくと良いかと思います。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20519362
Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol. 2010 Aug;299(2):R533-40.
doi: 10.1152/ajpregu.00077.2010. Epub 2010 Jun 2.
Glynn EL, Fry CS, Drummond MJ, Dreyer HC, Dhanani S, Volpi E, Rasmussen BB.
より多くの研究がさらに必要とconclusionで説明していますが、
これが出されたのが2010年。
筋肉の分解については何だか変な情報が世の中に出回り過ぎですよね、
と思ったらこの辺を追っていくと良いかと思います。
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