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2015年4月23日木曜日
電気による刺激は回復に影響を与えるのか
ELECTROSTIMULATION RECOVERY-RELATED STRATEGIES
Are they effective?
- Written by Nicola A. Maffiuletti, Switzerland and Grégory Dupont, France
2015年4月17日金曜日
世界記録保持者の身体構成
Skeletal Muscle Signature of a Champion Sprint Runner
http://jap.physiology.org/content/early/2015/03/05/japplphysiol.00037.2015
Scott
Trappe
,
Nicholas
Luden
,
Kiril
Minchev
,
Ulrika
Raue
,
Bozena
Jemiolo
,
Todd A.
Trappe
Journal of Applied Physiology
Published 6 March 2015
室内で行われる60mハードルの世界記録保持者であるコリン・ジャクソンの身体を測定した論文です。MHC IIx muscle fibersが多いとトップスプリンターになれる、
そうしたことが言えるかもしれません。
よくある論文ではトップアスリートを数人抽出して、
それを平均化して数値を見ていますが、
そうした論文の問題点は下位の選手をトップアスリートと表現して良いか、
というところにあります。
9秒台で走る選手をトップアスリートと呼ぶのは間違いないでしょうが、
その中で9秒99の選手をトップと呼べるのか。
言うなればその集団の中で遅い人のデータが見えるものを見えなくしている可能性がある、
そういう話です。それと比べるとこの論文はとても分かりやすくて良いかと思います。
2015年4月11日土曜日
血流制限(加圧)による筋肉の活動量や血管の酸化能力について
Effects of blood flow restriction duration on muscle activation and microvascular oxygenation during low-volume isometric exercise.
Clin Physiol Funct Imaging. 2015 Jan 7.
Cayot TE
,
Lauver JD
,
Silette CR
,
Scheuermann BW
.
近年、加圧トレーニングという言葉が広まってきまして、
そのトレーニング方法は知っている人が増えました。
しかし、どうやるのが最も効果的なトレーニングになるのかは、
まだまだ研究途上です。
ということで、こちらの論文では加圧した状態での筋中を調べて、
加圧トレーニングは効果があるのか、どれくらいの時間が必要なのか、
そういった点を調べています。
この加圧トレーニングは特殊な環境を体内において作り出しますが、
こうした環境になると何故にトレーニング効果が高まるのか、
そうした話へとつなげて考えていくと非常に面白いと思います。
2015年4月9日木曜日
ジクロロ酢酸摂取による運動中の乳酸蓄積の低下はミトコンドリアの増大を減衰させる
ジクロロ酢酸摂取による運動中の乳酸蓄積の低下はミトコンドリアの増大を減衰させる
星野 太佑, 田村 優樹, 増田 紘之, 八田 秀雄
体力科学
Vol. 63 (2014) No. 1 p. 61
トレーニング中に乳酸が蓄積することがトレーニング効果の一つとなる。
そういった解釈が出来るかと思います。
運動中に乳酸が溜まってつらいという人には、
ジクロロ酢酸を摂取してから運動してみれば良いというアドバイスが出来ますね。
それによる運動持続時間の変化などはとても興味深いデータとなることでしょう。
こんなことを書くと、試合の当日にジクロロ酢酸を摂取する人が出てきそうで不安ですね。
多分、効果ないですよ。
2015年4月8日水曜日
必須アミノ酸と炭水化物の摂取が与える影響
Essential amino acid and carbohydrate ingestion prior to resistance exercise does not enhance post-exercise muscle protein synthesis
J Appl Physiol (June 5, 2008)
Satoshi Fujita , Hans C. Dreyer, Micah J. Drummond, Erin L. Glynn , Elena Volpi , and Blake B. Rasmussen
「レジスタンストレーニングの前に必須アミノ酸と炭水化物の投与しても、
トレーニング後の筋肉におけるタンパク質合成を高めない」というのがタイトルの訳になります。
運動の1時間前に投与した群と比較して、2時間後に大きな差はなかった、
というタイトルになっておりますが、中身をじっくりと読まないとダメな論文です。
実験のデザインによる問題があったり、2時間後に差がない事にどのような意味があるのか、
そうした疑問がdiscussionにおいて語られています。
運動を開始するまでに消費してしまった可能性など、
実験をするという難しさや測定データから見えるものをどのように捉えるか。
様々なことを考えられる論文かと思います。
まぁ摂取した方が良いだろうし、さらには運動後に素早く摂取する事も大事である、
そのような結論につながるかと思いますが、
reference論文にも興味深いものが多いですし、
じっくりとお読みいただければよろしいかと思います。
2015年4月7日火曜日
トレーニング後の乳酸の摂取がグリコーゲン量にどのような影響を与えるか
Chronic Post-Exercise Lactate Administration with Endurance Training Increases Glycogen Concentration and Monocarboxylate Transporter 1 Protein in Mouse White Muscle
Daisuke HOSHINO, Tatsuya HANAWA, Yumiko TAKAHASHI, Hiroyuki MASUDA, Mai KATO, Hideo HATTA
八田秀雄先生の研究室が出された論文。
八田研究室のサイトには
「持久的トレーニングを行った後に乳酸を飲ませることにより、筋グリコーゲンと肝グリコーゲン、MCT1が増えました。また筋グリコーゲンの増え方とMCT1の増え方に関係があるようです。」
というコメントが掲載されております。
トレーニングによって何を狙っているのか、
それを細かく考えるための土台作りには必要な話ですね。
MCT1やMCT4といった輸送単体の変化など、
細かすぎる話かもしれませんが知っておいて損は無い。
それらがトレーニングや食事によってどのように変化するか、
そうした細かい話の積み重ねがトレーニング効果を最大限に高め、
自らのもつ最大限の力を発揮できるようになるわけですので。
2015年4月3日金曜日
水分補給のタイミングとその中身を考える
サッカーにおける水分補給を考える
元々の記事はサッカーにおける水分補給について書かれていますが、
なかなか面白い内容となっております。
かいつまんで説明すれば、
汗をかく量は人それぞれなので、この補給方法が正しいというものは無い。
人によって汗の成分なども異なるし、運動前の水分補給なども違うので、
個人個人が自らに適した摂取方法を考えるのが大事である、
そうしたことが述べられています。
摂取するものの味、温度、量や内容など人それぞれに適したものがある。
まぁ当然ですね。その辺りのベストなものを見つけるのも練習の一つとなるかと思われます。
ベストなものを摂取することで練習や試合のパフォーマンスを高めることにつながるので。
2015年4月2日木曜日
水分摂取と体温変化を考える
炭酸水による口腔への刺激が深部・末梢体温に及ぼす作用
日本栄養・食糧学会誌
Vol. 67 (2014) No. 1 p. 19-25
水分補給に何を求めるかによって、その補給方法は異なってくると思いますが、
体温を下げるという事を求める中には冷たいものを補給するか、
上記の論文のように炭酸水を摂取するという方法が検討されるわけです。
失われた水分の補給には満腹感を生む炭酸水は不向きとされておりますし、
エネルギーを補給するという観点で言えば、
これまた素早く摂取するという事には炭酸水は不向きです。
練習前に体温を下げておきたいので、そうした理由がしっかりしていれば良いでしょうし、
実験的に運動の途中に摂取するのも有りでしょう。
何のための摂取なのか、ここがポイントになります。
2015年4月1日水曜日
ストレッチは疲労回復に効果的なのか
15年前の論文なので乳酸に関する説明に現在とは解釈が異なる点が多々見られますが、考え方の一つの参考としては使えるかと思います。激運動後の回復を如何にして行うかというのが日々のトレーニングには重要ですので、その点を考える材料に。
ストレッチングの筋疲労回復に関する研究
高知リハビリテーション学院紀要
2, 1-7, 2001-03-31
坂上 昇ら
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