https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12773702
Exp Biol Med (Maywood). 2003 Jun;228(6):706-9.
筋力トレーニングによって筋肥大を抑制するミオスタチンの発現が減少する
Protein synthesis and the expression of growth-related genes are altered by running in human vastus lateralis and soleus muscles
Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol. 2009 Mar;296(3):R708-14. doi: 10.1152/ajpregu.90906.2008. Epub 2008 Dec 31.
走る運動を行った後にミオスタチンの遺伝子発現が減少した
Muscle protein synthesis and gene expression during recovery from aerobic exercise in the fasted and fed states
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20720176
Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol. 2010 Nov;299(5):R1254-62. doi: 10.1152/ajpregu.00348.2010. Epub 2010 Aug 18.
夜間の絶食状態の後に最大酸素摂取量の70%程度の少し負荷の高いトレーニングをしたらタンパク質合成が高まった。
運動後に食事をすることで筋肉の分解は弱まった。
Skeletal muscle hypertrophy after aerobic exercise training
Skeletal muscle hypertrophy after aerobic exercise training
Exerc Sport Sci Rev. 2014 Apr;42(2):53-61. doi: 10.1249/JES.0000000000000007.
上記の三点はこちらの論文で引用しているものであり、
一番下のものは同じ研究者なので結論は同じで当たり前ではありますが、
この論文はしっかりと読んでもらい、引用しているものも眺めてもらいたいところです。
持久的なトレーニングで筋肉が増えないという神話をいつまで信じているんですか?
まぁ高齢者を被験者にしているものも多いので微妙な所はありますが、
若者でも持久的なトレーニングで筋肥大を抑制する因子は減る、
と言えます。
なお、上で大文字にしましたが、この神話の問題点がどこにあるのかを考えるべきだと思います。
上記に挙げた論文の中でも指摘してありますが、
持久的なトレーニングの負荷設定がどうなっているのか?
というのがポイントだと思われます。
有酸素運動という一言で何も考えずに長い時間続けられる運動と想像してしまいますが、
これほどまでに適当な言葉は無いわけです。
酸素を用いて脂肪を燃焼させるのが多くなる負荷、
というものなのか、歩いていることなのか、生きている事なのか。
有酸素運動という言葉の定義があいまい過ぎるのに、
何だか便利に使ってしまっていて、そこにある注意すべき点を見忘れている、
ということが散見されるわけです。
なので基本的には持久的な運動などを私は使うようにしております。
「持久的な運動」というと「どのくらいの負荷なの?」と返されますが、
有酸素運動というと勝手にウォーキングやジョギングだと決めつけられてしまいますので。
最初に挙げた論文は時系列になっている通り、
この10年程度で大きく動いている話だから勘違いしても仕方がないとは思いますが、
ある程度の速さで走れば速筋は動員されるわけでして、
それなのに分解が進むというのは何かおかしくないか?
と思わないとダメだと思う所です。
この辺りに関しては、余計な要因を排除するために絶食状態でのトレーニングを基本としていた時代から、
タンパク質や炭水化物の摂取をしっかりとする実験プロトコルへの変化なども影響しているかと思います。
ですので、知らなくても仕方がないとは思います。
ただ、
走ってるだけで筋トレなんてしてない人でも速く走れるようになっている、
ということは持久力だけでなく筋力も高まっている、きっと筋肉も増えているはず、
ということは持久力だけでなく筋力も高まっている、きっと筋肉も増えているはず、
というのを見てるはずなのに筋肉が減ると思ってしまうのはここまでにしませんか、
と思います。
そしてその先には、
走った後にタンパク質の摂取をすることを意識するなど、
栄養系の話をしっかりとやらないとダメなんだという話になっていくかと思われます。
そしてその先には、
走った後にタンパク質の摂取をすることを意識するなど、
栄養系の話をしっかりとやらないとダメなんだという話になっていくかと思われます。