2017年1月24日火曜日

暑熱環境下での間欠的な運動を行う前の冷却が女性アスリートに与える影響

The effect of ice ingestion on female athletes performing intermittent exercise in hot conditions.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25311755

Eur J Sport Sci. 2015;15(5):407-13. doi: 10.1080/17461391.2014.965751. Epub 2014 Oct 14.

Zimmermann MR, Landers GJ.

男性の実験は多いが女性では行われていないので実験をしてみたもの。

36分間の間欠的なスプリントトレーニングを気温33度、湿度60%の環境で実施。

体内(コア)の温度は下がったが、

これがパフォーマンスの改善に影響を与えているかはよく分からない。



暑さに関する実験は事前に暑い日があったりして慣れる、

エアコンなどを普段使わない、厚着をして慣れるなど被験者によって条件が異なることが多く、

人によっては暑さ対策が効果無いように見えてしまう場合があるので要注意。

2017年1月23日月曜日

レジスタンストレーニングは人間の骨格筋のミトコンドリアの機能を変化させる

Resistance Exercise Training Alters Mitochondrial Function in Human Skeletal Muscle
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4478283/

Med Sci Sports Exerc. 2015 Sep; 47(9): 1922–1931

Craig Porter, Paul T. Reidy, Nisha Bhattarai, Labros S. Sidossis, and Blake B. Rasmussen


12週間のレジスタンストレーニングはミトコンドリアの量と質、呼吸能を変化させる。

週に3日、3setで10回程度を徐々に量を変化させたウエイトトレーニングを実施。

当たり前の結果とも言えるが、

筋量の変化のみに焦点を当てているわけではないので、

なかなか面白い。

まぁでも、

結果は予想される範囲のもの。

こうした点からしても、持久的な運動をする人もウエイトトレーニングはやるべきでしょう。

(Free)

2017年1月22日日曜日

コルチゾールとテストステロン、レジスタンストレーニングの相互作用(サーカディアンリズムの影響)

Interactions of cortisol, testosterone, and resistance training: influence of circadian rhythms

http://www.tandfonline.com/doi/abs/10.3109/07420521003778773?journalCode=icbi20

Chronobiol Int. 2010 Jun;27(4):675-705. doi: 10.3109/07420521003778773.
Hayes LD, Bickerstaff GF, Baker JS
スポーツのパフォーマンスは午後に最も高くなるが、これは体温の上昇と一致する。

こうしたサーカディアンリズムは体温以外にもあり、

様々な要因が関与している。

コルチゾールやテストステロンは午前中の方が高いのに、

レジスタンストレーニングによる筋肥大や出力の増加における最適な適応が起こるのは、

午後4時頃。

なぜか?

テストステロンが高い朝はコルチゾールも高い。

合成量が多い時に分解量も高いという事実を忘れて、

テストステロンを見ていると求めているトレーニング効果の最大化ができない。



日内変動でコルチゾールが一番低くなる時にトレーニングをしてテストステロンを出す、

というやり方が最も効果を高めると考えるべきということでしょうね。

2017年1月21日土曜日

朝のストレングストレーニングは午後のパフォーマンスを改善する

Morning based strength training improves afternoon physical performance in rugby union players


https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23707139

J Sci Med Sport. 2014 May;17(3):317-21. doi: 10.1016/j.jsams.2013.04.016. Epub 2013 May 23.

Cook CJ, Kilduff LP, Crewther BT, Beaven M, West DJ
テストステロンは日内変動をするが、

運動をすることでこれが変化するかを調べた。

セミプロのラグビー選手での実験。

午前9時に40mのダッシュを5本か、ベンチプレスもしくはスクワットを1RM×3回実施。

コントロール群・トレーニング群のどちらでも、

15時からの午後のトレーニング時にはテストステロンとコルチゾールが減少していた。

テストステロンの減少が一番大きかったのはコントロール群で、次にスプリント群。

ウエイトトレーニング群ではコントロール群と比べると10分の1程度の低下となった。

CMJ(垂直跳)と40mダッシュはウエイトトレーニング群が良かった。

午前中にウエイトトレーニングなどをすることでテストステロンの減少を予防できると考えられるが、

この減少の抑制が午前中の運動によるものなのかは明確に判断できない。

2017年1月20日金曜日

小学校低学年における学力と運動能力の関係性

Associations of motor and cardiovascular performance with academic skills in children

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24126966

Med Sci Sports Exerc. 2014;46(5):1016-24. doi: 10.1249/MSS.0000000000000186.
Haapala EA, Poikkeus AM, Tompuri T, Kukkonen-Harjula K, Leppänen PH, Lindi V, Lakka TA.
小学校低学年の男子においては学力が低いと運動能力も低いという関係性が見られる。