2017年1月23日月曜日

レジスタンストレーニングは人間の骨格筋のミトコンドリアの機能を変化させる

Resistance Exercise Training Alters Mitochondrial Function in Human Skeletal Muscle
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4478283/

Med Sci Sports Exerc. 2015 Sep; 47(9): 1922–1931

Craig Porter, Paul T. Reidy, Nisha Bhattarai, Labros S. Sidossis, and Blake B. Rasmussen


12週間のレジスタンストレーニングはミトコンドリアの量と質、呼吸能を変化させる。

週に3日、3setで10回程度を徐々に量を変化させたウエイトトレーニングを実施。

当たり前の結果とも言えるが、

筋量の変化のみに焦点を当てているわけではないので、

なかなか面白い。

まぁでも、

結果は予想される範囲のもの。

こうした点からしても、持久的な運動をする人もウエイトトレーニングはやるべきでしょう。

(Free)

2017年1月22日日曜日

コルチゾールとテストステロン、レジスタンストレーニングの相互作用(サーカディアンリズムの影響)

Interactions of cortisol, testosterone, and resistance training: influence of circadian rhythms

http://www.tandfonline.com/doi/abs/10.3109/07420521003778773?journalCode=icbi20

Chronobiol Int. 2010 Jun;27(4):675-705. doi: 10.3109/07420521003778773.
Hayes LD, Bickerstaff GF, Baker JS
スポーツのパフォーマンスは午後に最も高くなるが、これは体温の上昇と一致する。

こうしたサーカディアンリズムは体温以外にもあり、

様々な要因が関与している。

コルチゾールやテストステロンは午前中の方が高いのに、

レジスタンストレーニングによる筋肥大や出力の増加における最適な適応が起こるのは、

午後4時頃。

なぜか?

テストステロンが高い朝はコルチゾールも高い。

合成量が多い時に分解量も高いという事実を忘れて、

テストステロンを見ていると求めているトレーニング効果の最大化ができない。



日内変動でコルチゾールが一番低くなる時にトレーニングをしてテストステロンを出す、

というやり方が最も効果を高めると考えるべきということでしょうね。

2017年1月21日土曜日

朝のストレングストレーニングは午後のパフォーマンスを改善する

Morning based strength training improves afternoon physical performance in rugby union players


https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23707139

J Sci Med Sport. 2014 May;17(3):317-21. doi: 10.1016/j.jsams.2013.04.016. Epub 2013 May 23.

Cook CJ, Kilduff LP, Crewther BT, Beaven M, West DJ
テストステロンは日内変動をするが、

運動をすることでこれが変化するかを調べた。

セミプロのラグビー選手での実験。

午前9時に40mのダッシュを5本か、ベンチプレスもしくはスクワットを1RM×3回実施。

コントロール群・トレーニング群のどちらでも、

15時からの午後のトレーニング時にはテストステロンとコルチゾールが減少していた。

テストステロンの減少が一番大きかったのはコントロール群で、次にスプリント群。

ウエイトトレーニング群ではコントロール群と比べると10分の1程度の低下となった。

CMJ(垂直跳)と40mダッシュはウエイトトレーニング群が良かった。

午前中にウエイトトレーニングなどをすることでテストステロンの減少を予防できると考えられるが、

この減少の抑制が午前中の運動によるものなのかは明確に判断できない。

2017年1月20日金曜日

小学校低学年における学力と運動能力の関係性

Associations of motor and cardiovascular performance with academic skills in children

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24126966

Med Sci Sports Exerc. 2014;46(5):1016-24. doi: 10.1249/MSS.0000000000000186.
Haapala EA, Poikkeus AM, Tompuri T, Kukkonen-Harjula K, Leppänen PH, Lindi V, Lakka TA.
小学校低学年の男子においては学力が低いと運動能力も低いという関係性が見られる。


UCP3を過剰発現させたマウスでのアミノ酸とメタボロミクスの新たなマーカー

A novel amino acid and metabolomics signature in mice overexpressing muscle uncoupling protein 3
http://www.fasebj.org/content/early/2016/11/10/fj.201600914R.abstract

Céline Aguer, Brian D. Piccolo, Oliver Fiehn, Sean H. Adams, and Mary-Ellen Harper

FASEB J. 2016 Nov 10. pii: fj.201600914R. [Epub ahead of print]

UCP(脱共役タンパク質)は脂肪酸の酸化や熱産生に関係するが、

未解明な点が多い。

UCP3を過剰発現させたマウスで5週間の運動負荷をした結果、

脂肪の酸化だけではなく、他の多くの代謝にも影響を与えていることが分かった。

骨格筋と血漿中のアスパラギン酸 グルタミン酸、リシン、チロシン、セリン、メチオニンは減少、

脱水素酵素活性は上昇など、その他も多くの変化が見られる。