2017年1月14日土曜日

暑熱環境下での持久的なトレーニングに対するカフェイン投与の心身への効果

Effects of caffeine on endurance capacity and psychological state in young females and males exercising in the heat.


http://www.nrcresearchpress.com/doi/pdf/10.1139/apnm-2016-0206

Applied Physiology, Nutrition, and Metabolism, 2017, Vol. 42, No. 1 : pp. 68-76

Silva Suvi, Saima Timpmann, Maria Tamm, Martin Aedma, Kairi Kreegipuu, Vahur Ööpik
13人の男性、10人の女性に体重1kgあたり6mgのカフェインを投与して、

気温42度、湿度20%の環境において持久的な運動を実施。

心拍の上昇と乳酸値の上昇がカフェイン群では見られたが、

特に運動に対する変化は無い。

心理的に楽に感じる変化があるので、

男性の方がカフェインによる効果があると感じる”想い!!”

があるかもしれない(身体への効果は無いけれど)




2017年1月13日金曜日

血流制限をしてのレジスタンストレーニングによるマーカーの変化

Effects of blood-flow restriction on biomarkers of myogenesis in response to resistance exercise


Applied Physiology, Nutrition, and Metabolism, 2017, 42(1): 89-92

Andrew S. Layne, Kelly Larkin-Kaiser, R. Gavin MacNeil, Marvin Dirain, Bhanuprasad Sandesara, Todd M. Manini, Thomas W. Buford

220mmhgの圧を脚にかけて40%の負荷で運動を実施。

MyoDとc-Met mRNAは血流制限をした場合に多く出た。

hepatocyte growth factor(肝細胞増殖因子)はコントロール群で多く出た。


血流制限、加圧した状態でのトレーニングが万能では無いので、

様々なものを組み合わせて効果的にやっていきましょう、

という当たり前の結論になっていくかな、と思います。

2017年1月12日木曜日

筋肉などの刺激への適応は複雑

Mechanisms and Mediators of the Skeletal Muscle Repeated Bout Effect


http://journals.lww.com/acsm-essr/Pages/articleviewer.aspx?year=2017&issue=01000&article=00008&type=Fulltext

Exercise & Sport Sciences Reviews:

January 2017 - Volume 45 - Issue 1 - p 24–33

Hyldahl, Robert D.; Chen, Trevor C.; Nosaka, Kazunori
トレーニングを続けることで身体には様々な適応が起こるが、

それは独立しているのか、絡み合う要素なのか、

昔から言われているものをレビューしてみました、

という具合です。

トレーニングやら食事やら、

様々な刺激がありすぎてよく分からないので、

今後も細かく見続けていきましょうね、

と。

神経系、筋肉、炎症反応など、

様々な変化・適応が起こってトレーニングなどの効果は生じています。

(Free)

2017年1月8日日曜日

ストレッチは長距離走者のパフォーマンスに悪影響を与えるしケガのリスクも減らさない

Impact of stretching on the performance and injury risk of long-distance runners



Research in Sports Medicine Volume 25, 2017 - Issue 1

Claire Baxter, Lars R. Mc Naughton, Andy Sparks, Lynda Norton & David Bentley


タイトル通りです。

ジャーナルのタイトルはレビューなのでこれについて調べました、

という感じで答えは書いていませんが、

この記事のタイトル通りです。

練習が多いからと丁寧にやってもケガのリスクは変化しないし、

ランニングエコノミーは下がるし、

良い点はほとんど見られない。

練習前後にストレッチが必要かどうか聞かれたら、

不要と答えれば大丈夫、

と言えるようになる内容です。

2017年1月7日土曜日

低炭水化物、高脂質食は高いレベルの競歩選手のパフォーマンスを下げる

Low Carbohydrate, High Fat diet impairs exercise economy and negates the performance benefit from intensified training in elite race walkers


J Physiol. (2016) doi:10.1113/JP273230

Burke, L. M., Ross, M. L., Garvican-Lewis, L. A., Welvaert, M., Heikura, I. A., Forbes, S. G., Mirtschin, J. G., Cato, L. E., Strobel, N., Sharma, A. P. and Hawley, J. A. 

近年話題の糖質制限という感じになりますかね。

3週間の実験結果として、酸化能力を高めて酸素摂取量を高めることには役立つが、

競技パフォーマンスには関連しないとなっております。

Free access です。