2014年2月24日月曜日

持久的な競技を行う選手への筋力トレーニングの効果とは

The Effect of Strength Training on Performance in Endurance Athletes

http://link.springer.com/article/10.1007/s40279-014-0157-y

筋力トレーニングを行う事で持久的な競技を行っている選手のパフォーマンスが向上するという論文は多く出ております。リンク先のreferencesから56本の関連論文がありますが、こうしたものをベースにしてさらなる研究を積み重ねていくことが必要である、そのようにまとめております。
まだまだ研究すべきことはたくさんあるが、多くのデータが出されているので参考にすべき、そのように言えるかと思います。

足首のテーピングに関する効果の検討

Residual Mechanical Effectiveness of External Ankle Tape Before and After Competitive Professional Soccer Performance.

Clinical Journal of Sport Medicine: January 2014 - Volume 24 - Issue 1 - p 51–57

http://journals.lww.com/cjsportsmed/Fulltext/2014/01000/Residual_Mechanical_Effectiveness_of_External.6.aspx

足首のテーピングがどの程度の時間において効果があるのかを検討したもので、サッカー選手を対象としています。
時間が経つと効果が弱くなるというイメージがありますし、結果については本文を読んで頂ければよろしいですが、やはりテーピングをしないで試合に出られる状態がベストというのは言うまでも無いですね。

2013年12月31日火曜日

トレーニング効果は他の部位にも出るのか?

Pronounced effects of acute endurance exercise on gene expression in resting and exercising human skeletal muscle.

2012;7(11):e51066. doi: 10.1371/journal.pone.0051066. Epub 2012 Nov 30.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23226462

トレーニングをするということは身体への刺激があるということです。

その結果、

身体は遺伝子発現など何かしらの適応を行いますが、

そうした現象は直接刺激を与えていない部位にも起こるのか、

といった事を調べています。

似たような実験は多々行われていますので結果も同じようなものになっています。

ケガをした時などのトレーニングといったものを考える際には使える内容かと思います。

2013年12月30日月曜日

練習頻度に関する考察

Skeletal muscle adaptation: training twice every second day vs. training once daily.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15361516

J Appl Physiol (1985). 2005 Jan;98(1):93-9. Epub 2004 Sep 10.

かなり昔の論文ですので全文がPDFで公開されていますので、

興味がある方はそちらでじっくり確認されるのが良いかと思います。

一日に二回の練習を一日おきにやるのと毎日練習をやる、

これを比較したものになります。

エネルギーの回復やケガの予防などの観点からも、

毎日練習をやるよりも休みの日を入れる方が良いとされていますが、

そういった話の先駆け的なものがこれかと思います。

結論としては一日に二回の練習といったものに効果を認めていますが、

何故にそうなのかという道筋が大事な話だと思われます。

疲れる原因の一つにはエネルギー不足となることが挙げられる、

そうした話を頭に入れ直すためにも有用な論文でしょう。

2013年12月28日土曜日

強度の低いインターバルトレーニングと持続的な運動の比較

Effects of a low-volume aerobic-type interval exercise on v˙o2max and cardiac mass.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23846165

Med Sci Sports Exerc. 2014 Jan;46(1):42-50. doi: 10.1249/MSS.0b013e3182a38da8.

こちらの論文は強度の低いインターバルトレーニングと、

持続的な運動での最大酸素摂取量の向上の違いを比較しているものです。

筆頭の方の所属先は

Space Biomedical Research Office, Japan Aerospace Exploration Agency, Tokyo, JAPAN

ということでして、

後半の「Japan Aerospace Exploration Agency」という部分は御存じでしょう。

略称はJAXAということで、宇宙航空研究開発機構ですね。

一番最後には向井千秋さんの名前も入っています。

宇宙においてはトレーニングをしないと重力が無いために一気に身体が衰える、

そうした事は知られているかと思います。

ですので、衰えるのを防止するためにも宇宙ではトレーニングが行われますが、

ここに費やされる時間が意外と多いんですよね。

その時間を効率良いトレーニングによって減らせば研究量も増える、

といった感じでJAXAは身体トレーニング関連の研究を意外とされております。

そうした中からの一品かと思われますが、

負荷の低いインターバルトレーニング(カロリー消費で判断している)をやって、

40分間の持続的な運動よりも13分間の低インターバルトレーニングの方が効果が高かった、

という結論になっています。

これは練習を考えるうえで、かなり参考になりそうな気がします。