2017年1月18日水曜日

21日間の連続した筋力テストから見る筋肉の適応

Muscle adaptations following 21 consecutive days of strength test familiarization compared with traditional training
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/mus.25488/full

Muscle & Nerve 22 November 2016

Scott J. Dankel MS, Brittany R. Counts MS, Brian E. Barnett MS, Samuel L. Buckner MS,
Takashi Abe PhD, Jeremy P. Loenneke PhD

1RMの増加は筋肥大以外の要因が考えられる。

...。

まぁそうですね。そうなりますよね。

筋肉は3週間でほとんど増えませんが、筋力は上がります、

ということが再確認されました、という具合で。

2017年1月17日火曜日

PGC-1αの過剰発現は骨格筋の萎縮を抑制する

PGC-1α over-expression suppresses the skeletal muscle atrophy and myofiber-type composition during hindlimb unloading



Biosci Biotechnol Biochem 2016 Nov 21:1-14. Epub 2016 Nov 21.

Jing Wang, Fei Wang, Peng Zhang, Hongju Liu, Jian He, Chenyu Zhang, Ming Fan & Xiaoping Chen


寝たきりなどで筋肉を使用しない状態になると、

Smad3によってFoxO3が活性化されAtrogin-1やMuRF1が活性化されて筋の萎縮が起こる。

これをPGC-1αが抑制することができる。

PGC-1αを過剰にしたマウスでは筋肉の萎縮や喪失に関する遺伝子発現を制御し、

遅筋から速筋への移行が起こるのも抑制した。



持久的な運動を行うことで遅筋化が起こるのを防ぐには、

PGC-1αを多く出るようにすればよし、ですね。

2017年1月16日月曜日

絶食をした状態でのトレーニングはエネルギー摂取を減らし脂肪の利用も増やす

Exercising in the Fasted State Reduced 24-Hour Energy Intake in Active Male Adults


Journal of Nutrition and Metabolism

Volume 2016 (2016), Article ID 1984198, 7 pages
http://dx.doi.org/10.1155/2016/1984198

空腹状態で朝食の前にトレーニングをすると、

一日のエネルギーの摂取量が減り、脂肪の利用も増えるので体重管理には効果的。

あくまで脂肪の利用に関しての話です。

体脂肪を減らしたいのなら、

夜も糖質を減らした食事にするなどして、

朝食の前に運動をするのが良いでしょう。

2017年1月15日日曜日

運動の負荷や時間によって神経系や代謝系の”疲労”は原因が異なる

Muscle metabolic and neuromuscular determinants of fatigue during cycling in different exercise intensity domains


http://m.jap.physiology.org/content/early/2016/12/20/japplphysiol.00942.2016


Journal of Applied Physiology December 22, 2016 jap.00942.2016
Matthew I. Black,Andrew M. Jones,Jamie R. Blackwell,Stephen J. Bailey,
Lee J. Wylie,Sinead T. J. McDonagh,Christopher Thompson,James Kelly,Paul Sumners,
Katya J. Mileva,Joanna L. Bowtell, and Anni Vanhatalo

ダウンロードしたPDFがとても読みにくいという代物ですが、

結論はとても当たり前のことですね。

疲労と呼ばれる現象には様々な要因があり、

代表的なものに「神経やらエネルギー貯蔵量の減少であったり体温上昇であったり(以下略)」

というのがあるわけでして、

これらは異なる原因で生じている。だから疲労の原因は複雑だ、

ということで。

疲れてるね、

これだけで済む話です。

神経系の疲労によりインパルスが減少し~~~略、

グリコーゲンの減少によりATPの生産が減少~~~略、

などなどの要因が疲労にはあります。

疲労物質と呼ばれるものもあったりするわけですし(蓄積した状態では何かが減っている可能性も検討すべきだとは思います)。


2017年1月14日土曜日

暑熱環境下での持久的なトレーニングに対するカフェイン投与の心身への効果

Effects of caffeine on endurance capacity and psychological state in young females and males exercising in the heat.


http://www.nrcresearchpress.com/doi/pdf/10.1139/apnm-2016-0206

Applied Physiology, Nutrition, and Metabolism, 2017, Vol. 42, No. 1 : pp. 68-76

Silva Suvi, Saima Timpmann, Maria Tamm, Martin Aedma, Kairi Kreegipuu, Vahur Ööpik
13人の男性、10人の女性に体重1kgあたり6mgのカフェインを投与して、

気温42度、湿度20%の環境において持久的な運動を実施。

心拍の上昇と乳酸値の上昇がカフェイン群では見られたが、

特に運動に対する変化は無い。

心理的に楽に感じる変化があるので、

男性の方がカフェインによる効果があると感じる”想い!!”

があるかもしれない(身体への効果は無いけれど)