2016年1月7日木曜日

短距離選手のスプリントパフォーマンスに対するレジスタンストレーニングの影響

Sprinting performance and resistance-based training interventions: a systematic review


J Strength Cond Res. 2015 Apr;29(4):1146-56.

Bolger R, Lyons M, Harrison AJ, Kenny IC

短距離選手がウエイトトレーニングを実施することでタイムが向上するのか。

それを明らかにするため実施された論文のレビューです。

効果が無いというためにはこれの多くを否定する必要がありますし、

やり方が悪いからだと言われてもおかしくないくらい、

効果はあるという内容になっています。

2016年1月6日水曜日

神経型一酸化窒素合成酵素とPGC1αが筋肉細胞に与える影響

The role of nNOS and PGC-1α in skeletal muscle cells


J Cell Sci. 2014 Nov 15;127(Pt 22):4813-20

Baldelli S, Lettieri Barbato D, Tatulli G, Aquilano K, Ciriolo MR

レビューですので引用が数多くありますので、

原著に当たって引用論文も読んで自分の考えも構築しつつ、

様々な観点から考えることでより自分の種目特性に応じた練習などを考えられるのでは、

と思うところです。

原著は無料公開されていますので、

右上から飛んで頂いてご覧ください。

PGC1-αってどうして重要なの?という方で日本語の説明が欲しい方は

国立健康・栄養研究所のサイトで公開されている文書(コチラ)や、

コスモ・バイオ社が翻訳している文書(コチラ)などをご参考にどうぞ。

また、2003年の大24回 124 回日本医学会のシンポジウムサイトにあります、

コチラの記事(食事・運動療法のサイエンス)をお読みいただければ。


2016年1月5日火曜日

体温調節に対する糖の摂取

Thermoregulatory responses are attenuated after fructose but not glucose intake

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24300126

Med Sci Sports Exerc. 2014 Jul;46(7):1452-61

Suzuki A1, Okazaki K, Imai D, Takeda R, Naghavi N, Yokoyama H, Miyagawa T.

グルコースとフルクトースを摂取した際の体温調整の変化を調べた論文です。

ただ水を飲むよりもフルクトースを含むものを飲んだ方が、

体温調整(血管拡張)の閾値が上昇したという結果は出ていますが、

ではここから何を考えるのかというのは、競技その他の特性に応じて変化するかと思います。

まぁしかし、

いろいろなデータから考えると摂取するのはフルクトースとグルコースを混合したものであり、

その比率なども見えているわけですが。


PowerBarの栄養とトレーニングに関する様々なQ&Aなどをご参考ください。

2016年1月4日月曜日

神経系の適応はどれくらいで起こるのか

Associated decrements in rate of force development and neural drive after maximal eccentric exercise

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25944178

Scand J Med Sci Sports. 2015 May 6. doi: 10.1111/sms.12481

Farup J, Rahbek SK, Bjerre J, de Paoli F, Vissing K.

トレーニングによって筋力が向上することが知られていますが、

それは神経系の能力向上によるものがまず最初に起こり、

次に筋肥大などの現象が起こります。

では、この神経系の能力向上はどれくらいで起こるのか、

そしてどれくらいの期間は保持されるのか、

というのを調べたものがこちら。

この辺は多くの研究がされていますので、

同様のものを他にも多く読むことでトレーニングのパターンをより増やせるかと思います。

リンク先の右にある similar articles からどうぞ。

2015年11月30日月曜日

低炭水化物、高脂肪食の再考を

Re-Examining High-Fat Diets for Sports Performance: Did We Call the ‘Nail in the Coffin’ Too Soon?

Sports Med. 2015 Nov 9

Burke LM

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26553488

取りあえず、低炭水化物は総エネルギーの25%以下、

高脂質は総エネルギーの60%以上となっており、

炭水化物を1日に20g以下に抑えた実験などもある、

ということです。