The influence of relative blood flow restriction pressure
on muscle activation and muscle adaptation
Brittany R. Counts BS, Scott J. Dankel BS, Brian E. Barnett BS, Daeyeol Kim MS,
J. Grant Mouser BS, Kirsten M. Allen BS,Robert S. Thiebaud PhD, Takashi Abe
Muscle Nerve. 2015 Jul 2. doi: 10.1002/mus.24756.
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/mus.24756/abstract
10年前にこの辺りの基礎研究をやっておりましたので、大体が予想通りの結果です。
そこまで強く血流を制限しないでも狙いとする効果は出るとなっておりますが、
この辺りからは適度な血流制限というのはスロトレのようなものでも出ると考えられるわけで。
そうなると加圧トレーニングの論文は上手く応用して使うことが出来るでしょうね。
なお、低い負荷でも筋肥大しますが、筋力の向上が起こらない、
神経系の適用が不足するので出力向上系のトレーニングの併用、
これが大事になります。
https://sites.google.com/view/spe-gym/ 走りや身体作りの指導など、各種のご依頼はジムのサイトよりどうぞ。小田急線、千歳船橋駅から徒歩3分のパーソナルジムです。
2015年10月30日金曜日
2015年10月14日水曜日
冷水に浸かることは効果的なのか
これまた定期的な気がしますが、
アイシングと呼ばれるものについてです。
COLD WATER IMMERSION
記事を載せているaspetarはカタールのドーハに拠点を置く研究やトレーニングを行う機関で、
近年の活躍は目覚ましいものがあります。
そんな施設があれば、そりゃあかなわない、と思って頂ければ。
日本なんかでは比較にならないレベルで、
世界のトップアスリートなんかも訪れてはトレーニングや研究協力をしています。
そんなaspetarを知っていただければ、
というための記事です。
定期的に記事を書いてくれているので、
それを定期的に読んであれこれと考えればよいかと思います。
なお、
この記事においてはアイシングと呼ばれるものの効果効能を再検討しています。
実際問題、
ここのところ非常に二分しているのがアイシングと呼ばれるものです。
効果があるという意見もあれば逆の意見もある。
マイナスの効果が見られるといったものも。
細かく学びたい人は最後に載ってる論文を読んで頂ければ。
取りあえず、日本人のアイシング万能論はちょっとおかしなレベルの信仰ですよ、
という点に気づいていただければ。
アイシングと呼ばれているもの、
という表記にしているのは日本人のアイシングの定義が曖昧すぎるからです。
水を脚に10分かけるのをアイシングと呼ぶ人もいますが、
あれは正確には水浴びです。
汗を流して汚れを落として気持ちよくなる以外の効果はほとんどありません。
筋肉はそうそう簡単に冷えないようになっていますので、
アイシングというのがどこまで厳しく定義されているのかも考えなおして頂ければ、
と。
まぁ肉離れなどの急性期以外はあまり必要なさそうというのが実感ですね。
ここのところはそうした流れに進んでいる感じもしますので。
2015年10月13日火曜日
REDD1の発現はタンパク質の合成を弱める
Nutrient-Induced Stimulation of Protein Synthesis in Mouse Skeletal Muscle Is Limited by the mTORC1 Repressor REDD1
J. Nutr. April 1, 2015 vol. 145 no. 4 708-713
http://jn.nutrition.org/content/145/4/708.abstract#fn-1
REDD1(development and DNA damage 1)が発現することで、
下の日本基礎老化学会の論文を見ていただければ、
Bradley S Gordon, David L Williamson, Charles H Lang, Leonard S Jefferson, and Scot R Kimball
REDD1(development and DNA damage 1)が発現することで、
栄養が十分に足りていてもmTORC1が制御されるため、
タンパク質の合成が抑制される、というもの。
下の日本基礎老化学会の論文を見ていただければ、
より理解をしやすいかもしれません。
http://www.jsbmg.jp/products/pdf/BG35-3/35-3_11-16.pdf
ミオスタチンやREDD1などによって、
人間の筋肉は肥大しすぎないように制御されているわけですね。
これはエネルギーを多く消費するのが動物にとっては好ましくないと遺伝子で制御しているから、
そのように考えられたりしています。
食料が安定的に生産されるようになったのはここ数千年の話ですし、
この時間は遺伝子レベルで人類の進化などなどの影響を与えるには短すぎるとか。
ですので、
エネルギーは使わない身体が好ましいと脳その他は認識しております。
よって、
運動をするとエネルギーを無駄に使わないで済む体に変化します。
この辺りを理解すると、
競技に応じて食事をどうするべきなのか、
といったことが曖昧ながらも理解できるかもしれませんね。
2015年10月12日月曜日
睡眠と成長ホルモンの関係
Growth hormone secretion during sleep
Y. Takahashi, D. M. Kipnis, and W. H. Daughadayhttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC297368/
成長ホルモンと睡眠の関係を調べた論文です、
1968年のものですので、基礎研究として多くに引用されていますが、
さて、
どこに深夜にゴールデンタイムがあると書かれているのでしょうか。
睡眠後90分以内に上昇をし、
1.5~3.5時間のピークが来るといったことは書かれていますが。
就寝時間が22時~24時といった範囲でのデータがあり、
グラフとしては22時に就寝した人のものがありますが、
深夜0時過ぎにピークが来ていますね。
webで検索をしたところ、
近年では就寝3時間以内の質を高めるといった話があるようですが、
そちらの方が正解と言えるでしょう。
どこからゴールデンタイムなんておかしな話が出てきたのかは不明ですし。
2015年10月11日日曜日
身体が硬いことがエネルギー消費を減らす
The influence of flexibility on the economy of walking and jogging
Dr. Gilbert W. Gleim, Nina S. Stachenfeld and James A. Nicholas
Journal of Orthopaedic Research
Volume 8, Issue 6, pages 814–823, November 1990
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/jor.1100080606/abstract
身体が柔らかい方が良いと思っている人が多いでしょうが、
Dr. Gilbert W. Gleim, Nina S. Stachenfeld and James A. Nicholas
Journal of Orthopaedic Research
Volume 8, Issue 6, pages 814–823, November 1990
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/jor.1100080606/abstract
身体が柔らかい方が良いと思っている人が多いでしょうが、
残念ながら硬い方が余計なエネルギーを使わずに済むので、
走る際のエネルギー効率は良いということが言えます。
ケガを予防するためにも柔らかい方が良い!!
そう主張される方もいるかと思いますが、
さて、
その根拠はどこかにあるんでしょうか...
登録:
投稿 (Atom)