2017年2月3日金曜日

クレアチンの摂取はエルゴメーターでの漸増負荷テスト結果を改善させる

Creatine supplementation alters the response to a graded cycle ergometer test
http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs004210000244

Eur J Appl Physiol. 2000 Sep;83(1):89-94.

Nelson AG, Day R, Glickman-Weiss EL, Hegsted M, Kokkonen J, Sampson B

well trainedな人々での実験。

一週間の摂取によって少ない酸素の摂取で高いパフォーマンス発揮を実現する。




2000年の論文なので、ここから新たに分かっていったものもあるわけで。

クレアチンがどうしてパフォーマンスを高めるのか、など。


2017年2月2日木曜日

運動負荷によるミトコンドリアの遺伝子発現の転写調整の違い

Transcriptional modulation of mitochondria biogenesis pathway at and above critical speed in mice
http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs11010-015-2413-3

Molecular and Cellular Biochemistry July 2015, Volume 405, Issue 1, pp 223–232

L. Mille-Hamardr C. Breuneval A. S.Rousseau P. Grimaldi V. L. Billat

マウスの四頭筋での実験。

PGC-1αはどの強度でも発現が増加。

PPARβは強度と負の相関がある。



トレーニングは高い負荷の強度をやっているだけでは効果的ではない、

ということを言う一つの材料として使えそうですね。

2017年2月1日水曜日

ビタミンDに関する広範なレビュー

Non-musculoskeletal benefits of vitamin D
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27662817

J Steroid Biochem Mol Biol. 2016 Sep 20. pii: S0960-0760(16)30252-7
Wimalawansa SJ

ビタミンDに関するレビュー。428本。

ほとんどの場合において効果的なデータが見られる。

効果がないとするものには実験デザインのミスや投与量が少ないなどがある。



ビタミンDを使うときの効果として参考にするにはとても良し。

2017年1月31日火曜日

火傷によってもたらされるフィブリノゲンの上昇、ミトコンドリアの機能障害をグリチルリチン酸が防ぐ

Role of Elevated Fibrinogen in Burn-Induced Mitochondrial Dysfunction: Protective Effects of Glycyrrhizin

http://journals.lww.com/shockjournal/Abstract/2016/10000/Role_of_Elevated_Fibrinogen_in_Burn_Induced.7.aspx

Shock . 46(4):382-389, October 2016

Ueki, Ryusuke; Liu, Li; Kashiwagi, Shizuka; More

火傷によって生じるミトコンドリアの機能不全などによる骨格筋に見られる障害は、

グリチルリチンを投与することでフィブリノゲンの数値を下げて改善することが出来る。



血液の凝固に関わるタンパク質であるフィブリノゲンが傷によって高値になるのは問題。

血栓などが生じやすくなる。

そして火傷などでは血液を凝固させるために高い値になり、

傷があるから高値が続いてしまうが、

この高い状態が続くのを抑えるのが予後をよくするためには必要。

肉離れなどのケガによる出血の際にも凝固するために高値となる、

と考えると出血を早く抑えておくとともに、

フィブリノゲンの数値を下げるものを使うのも大事かも、

ということが言えそうですかね。

2017年1月30日月曜日

骨格筋での酸素消費能力は日内変動がある

Demonstration of a day-night rhythm in human skeletal muscle oxidative capacity
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2212877816300758

Molecular Metabolism Volume 5, Issue 8, August 2016, Pages 635–645

Dirk van Moorsel et.al

夜の11時にエネルギー消費は高まるが、

糖質の利用が促進して脂質は低いというのは面白い。

BMAL1の変動に伴っているという感じでしょうか。

寝ている時は脂質の方が増え糖質の利用は減る。

睡眠不足が体重増加に影響を与えるなどといった原因が見えてくるデータですね。