2015年10月11日日曜日

身体が硬いことがエネルギー消費を減らす

The influence of flexibility on the economy of walking and jogging

Dr. Gilbert W. Gleim, Nina S. Stachenfeld and James A. Nicholas


Journal of Orthopaedic Research

Volume 8, Issue 6, pages 814–823, November 1990

http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/jor.1100080606/abstract

身体が柔らかい方が良いと思っている人が多いでしょうが、

残念ながら硬い方が余計なエネルギーを使わずに済むので、

走る際のエネルギー効率は良いということが言えます。

ケガを予防するためにも柔らかい方が良い!!

そう主張される方もいるかと思いますが、

さて、

その根拠はどこかにあるんでしょうか...

2015年10月5日月曜日

プロテインの投与が刺激シグナルにならない可能性

Protein supplementation does not alter intramuscular anabolic signaling or endocrine response after resistance exercise in trained men.


Gonzalez AM, Hoffman JR, Jajtner AR, Townsend JR, Boone CH, Beyer KS, Baker KM, Wells AJ, Church DD, Mangine GT, Oliveira LP, Moon JR,Fukuda DH, Stout JR

Nutr Res. 2015 Sep 10. pii: S0271-5317(15)00219-5. doi: 10.1016/


well-trainedな人でのトレーニングとタンパク質摂取の影響を検討し、

同化作用が進むと思って実験してみたら特に変化がなかったという論文。

mTORC1に対する刺激としては、プロテインの摂取では効果が無さそうなので、

何か別の手法を検討するべきですね。

2015年10月4日日曜日

ビタミンDの摂取が筋肥大や筋力の向上に影響するか

Does vitamin-D intake during resistance training improve the skeletal muscle hypertrophic and strength response in young and elderly men? - a randomized controlled trial.


Nutr Metab (Lond). 2015 Sep 30;12:32

Agergaard J, Trøstrup J, Uth J, Iversen JV, Boesen A, Andersen JL, Schjerling P, Langberg H
結論、しない。ただ、面白いデータは出てますね。
これは摂取する事での悪影響がほかに少ないのであれば、積極的に摂取するべきかもしれません。

2015年9月23日水曜日

急激な筋肉への刺激情報の人間におけるデータ

Co-expression of IGF-1 family members with myogenic regulatory factors following acute damaging muscle-lengthening contractions in humans.


J Physiol. 2008 Nov 15;586(Pt 22):5549-60.

McKay BR, O'Reilly CE, Phillips SM, Tarnopolsky MA, Parise G.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18818249

成長ホルモンが分泌されることで筋肉が育つ、

この考えが違うのではないかと指摘されおりますが、

筋肥大に関係しているであろう要因は幾つか考えられております。

その中にmyogenic regulatory factors (MRF) があります。

英語で読むのがアレという方は、

こちらをどうぞ。

参考文献とされている16のデータはこちら

17のデータはこちら

瞬発系競技のアスリートが運動を毎日することの弊害といったものも考えられるデータでしょう。

2015年9月22日火曜日

負荷の違いが遺伝子発現などに与える影響

Effects of different intensities of resistance exercise on regulators of myogenesis.

J Strength Cond Res. 2009 Nov;23(8):2179-87.

Wilborn CD, Taylor LW, Greenwood M, Kreider RB, Willoughby DS.


負荷が高ければトレーニング効果が出るというのは知られていますが、

ではどのような負荷ならば変化が起こるのか、

というのを確認しています。

4 sets of 18-20 repetitions with 60-65% 1 repetition maximum (1RM) and 
4 sets of 8-10 repetitions with 80-85% 1RM.


上記の内容でトレーニングをした結果、

60%の負荷でも遺伝子発現などでの変化が確認されていますので、

負荷が少し低くても回数をこなすことでより良いトレーニングとすることが可能、

という推測ができるかと思います。