2015年9月22日火曜日

負荷の違いが遺伝子発現などに与える影響

Effects of different intensities of resistance exercise on regulators of myogenesis.

J Strength Cond Res. 2009 Nov;23(8):2179-87.

Wilborn CD, Taylor LW, Greenwood M, Kreider RB, Willoughby DS.


負荷が高ければトレーニング効果が出るというのは知られていますが、

ではどのような負荷ならば変化が起こるのか、

というのを確認しています。

4 sets of 18-20 repetitions with 60-65% 1 repetition maximum (1RM) and 
4 sets of 8-10 repetitions with 80-85% 1RM.


上記の内容でトレーニングをした結果、

60%の負荷でも遺伝子発現などでの変化が確認されていますので、

負荷が少し低くても回数をこなすことでより良いトレーニングとすることが可能、

という推測ができるかと思います。

2015年9月20日日曜日

年齢経過による関節出力の変化

Age causes a redistribution of joint torques and powers during gait.

J Appl Physiol (1985). 2000 May;88(5):1804-11.

DeVita P, Hortobagyi T.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10797145

高齢者と若者では筋肉や関節での力の使い方に違いがある、

というのを観察した論文です。

高齢者になれば若者と同様な出力をするためには、

かなりのトレーニングを実施する必要がありますが、

多くの人がそんなにもトレーニングをせずとも、

そこまで歩く速度に変化が見られないのには何かしら理由があるのであろう、

と。

足首や膝の関節での違いなど、

詳細はご確認ください。

これを再確認したものが以下も論文となります。

The Relationships between Age and Running Biomechanics.

 2015 Aug 7. 

DeVita PFellin RESeay JFIp EStavro NMessier SP.


2015年9月18日金曜日

持久力とは精神力なのか?

http://www.bbc.co.uk/guides/zg9vgk7

BBCの記事となりますが、

人間の持つ精神力は持久力に大いに影響をもたらすと考えられますが、

その辺りを検討してみた記事となっております。

実際、

我慢できるかどうかや、やる気になるかどうかといった、メンタル的なもの、

モチベーションの部分というのはとても重要であると思われますし、

その辺りがもたらす差違は、

究極的の所で大きな違いになってくるのだろうと思われるところです。

2015年9月2日水曜日

植物性と動物性タンパク質による同化作用の違い

The Skeletal Muscle Anabolic Response to Plant- versus Animal-Based Protein Consumption.


http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26224750

J Nutr. 2015 Jul 29. pii: jn204305
van Vliet S, Burd NA, van Loon LJ

植物性プロテインと動物性プロテインの違いはもう少し検討すべきかもしれませんね。まぁロイシンが足りないのなら、落花生でも食べればよいと思う今日この頃です。
総カロリーを気にする必要はありますが。あとは他のサプリメントとの併用ですね。

2015年7月20日月曜日

プラセボ群とコントロール群で持久力を比較(フルテキスト有)

Effects of an Injected Placebo on Endurance Running Performance

Medicine & Science in Sports & Exercise:
August 2015 - Volume 47 - Issue 8 - p 1672–1681
doi: 10.1249/MSS.0000000000000584

ROSS, RAMZY1; GRAY, CINDY M.2; GILL, JASON M. R.1



トレーニングを積んでいる選手を対象として、

プラセボ摂取群とコントロール群では5kmのサイクリングパフォーマンスに変化が出るか

という実験。

研究者はイギリスの方々ですね。

なお、日本人は比較的プラセボの効果が出やすいと言われていますが、

この研究の結果もやはり差が生じたとしています。

モチベーションの向上などが原因と考えられますので、

選手を指導する際には良い練習を行わせる環境づくりや適切な刺激など、

モチベーションのアップといった点も重要であるということですね。