2020年12月7日月曜日

男性と女性ではエネルギー制限による反応が異なる

A hypoenergetic diet with decreased protein intake does not reduce lean body mass in trained females

  European Journal of Applied Physiology (2020) 

https://link.springer.com/article/10.1007/s00421-020-04555-7

トレーニングをしている女性に高タンパク質食を摂取してもらうことで、除脂肪体重が男性と同じように増えつつ体重(脂肪)を減らせるかという研究。2週間かけて必要な食事量を推計し、そこから40%ほどのエネルギー制限をする一方でタンパク質の摂取割合を高めることで除脂肪体重はどのように変化するか。男性と女性では被験者の体脂肪率や日常的に摂取しているタンパク質量が異なるといった条件の差があるためなのか、女性の場合はタンパク質の摂取が男性に比べると除脂肪体重に与える影響が大きくない。実験では制限したカロリーのうち35%をタンパク質に15%を脂質にした群を高タンパク質(体重kg当たり1.7g)とし、タンパク質15%で脂質35%をコントロール群(1日に体重kg当たり0.9~1.6g)として、絶対的な摂取量は高タンパク質群では維持されている。

 

この論文から言えそうなことは、女性と男性の食事を同様に考えてはいけなさそう、ということ。そして被験者の女性の元々の体組成や生理による問題なども影響しているかもしれないので、短期的な研究だけで結論をつけるのは難しいということ。ただやはり、カロリーを制限してタンパク質も少なくすると明らかに除脂肪体重は減っているので、運動に応じた女性のタンパク質の摂取量は今後も注目をし続ける必要がありそうです。

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