2021年7月22日木曜日

運動時および回復時のグリコーゲンの貯蔵量と骨格筋のタンパク質の合成、分解

Effect of glycogen availability on human skeletal muscle protein turnover during exercise and recovery

Howarth KR, Phillips SM, MacDonald MJ, Richards D, Moreau NA, Gibala MJ.

J Appl Physiol (1985). 2010 Aug;109(2):431-8. 



・運動により炭水化物の利用率が低下するとタンパク質の分解とアミノ酸の酸化が促進されることが示唆されている
Effect of initial muscle glycogen levels on protein catabolism during exercise

・被験者は平均年齢24±1歳、体重80±5kgの健康な適度に運動をしている男性6名

・自転車運動によって糖を枯渇させ両脚での膝伸展運動を実施

・低炭水化物条件では高炭水化物条件に比べて運動の後半にタンパク質の分解が増加し、合成が減少(運動の後半、炭水化物がより減ってくることで合成が減ることで、より分解が増したと考えられる)
・炭水化物の利用可能性は長時間の運動中のタンパク質合成率に影響を与える

・低炭水化物群は実験前の摂取カロリー条件を整えるためタンパク質摂取が多めとなっていたので、ロイシンの酸化が多かったと考えられるかもしれない

筋肉を増やすことが目的である場合、炭水化物が減った状態でのトレーニングは好ましくないということですね。特に長時間運動をする場合は、運動中に糖質の補給をすることでタンパク質の分解を減らしていくことが大事になると考えられます。マラソンなどに向けてしっかりと走り込んで脚を作るということをしたいのであれば、運動前の炭水化物の補給、運動中の炭水化物の補給をしっかりと行うことが大事であろうと思われます

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