2015年5月14日木曜日

説明したものはちゃんと伝わっているのか

本日は真面目に指導する際に起こるズレについての話。

選手に対して指導者が説明する、

もしくは選手が他の人から感覚の説明や練習のイメージなどを説明された時、

言葉での説明が全て正しく伝わるとは限りません。

これは話をする側と聞く側が同じ感覚を持っていない事が原因です。

例えば選手に対して今日の練習は「a+b」と説明します。

「a+b=12」これが今日の練習内容だと言われた選手は、

aにどのような数字を入れるか。

これは指導者が5と考えて5と説明しても、

4.2や5.8、

場合によっては10なんかが入ってしまうこともあります。

受け取る側の感覚が発する側とまったく同じで無ければ、

ズレは生じます。

このズレを小さくする作業が説明する側と受け取る側で必要になります。

数学なんかでは0≦a≦4といった定義をする事により、

その誤差は少なくなります。

しかし、

この範囲だけでは分数にしたりする可能性もあるので、

まだまだ範囲は広すぎます。

ですので、

aは自然数であるといった定義もさらにしないとなりません。

そんなもん選手は分かっている、

そう思う人もいるかもしれませんが、

感覚の違いというのは想像以上い大きいです。

ですので、

a+b=12という説明をして、

aは4より小さい自然数であってという定義でも不足している可能性を考え、

さらに範囲を狭める作業をする。

そこまでやって、

言いたいことがほぼ全て伝わります。

自分の感覚や知識と相手の感覚と知識は一致しない、

そこを認識してからの指導というのが大事です。

思ったように記録が伸びない場合などでは、

見た目では出来ているように思われることが、

実際には出来ていないということが原因だったりします。

自分の言っている事をイメージしているそのまま伝えるのは難しい、

そうした事が分かって頂ければ。

なお、

選手と指導者のフィーリングが一致しやすいというのはあると思います。

そうしたペアが理想的なんだろうと思いますが、

その際は指導者の能力というのが選手の伸びを大いに左右することになりますので、

選手は指導者の能力を上回るものを求めているのかな、

という疑問は持ち、

新たな技術を磨くために他の指導者に倣ったりするというのは必要だと思います。

感覚だけ磨いていれば良いというものでもありませんので。

0 件のコメント:

コメントを投稿